こんな人なかなか居ないと思いますが、去年は泳げないままトライアスロン当日を迎えました。スイムをせずに自転車とランだけをしてゴールしました。決して完走とは言えないものでした。
2回目の今年は、何としてでもゴールする為に相当な準備をしてきました。
スイミングスクール+個別レッスンでついに泳げるようになりました。
海の練習も必要だと思い、一人で海に行って泳いだりもしていました。
バーベキューを楽しんでいる人たちを怖がらせたかもしれません。
長距離や山道の練習を何度も繰り返しました。
自転車とランを早く走る為に、減量をしました。
たんぱく質中心の食事と運動で4㎏痩せました。
大会に合わせて炭水化物を大量に摂取して、本番中にエネルギー切れにならないように調整しました。
実際にトライアスロンを完走した人に経験談を聞いてコツを掴んでいました。
例えば「スイムはバトル。ゆっくりで良いから自分のペースで。キックを少なくして体力を温存しておく」「自転車は引きを重視する」「自転車の後のランはかなりしんどく感じる」など、ありがたいアドバイスでした。
5:00 起床
レースの3時間前に朝食をとるべきと聞いていたので、その通りにしました。
サンドイッチやおにぎりを食べました。(食べ合わせを気にしないタイプ)
外は真っ暗。
緊張しすぎて、魂がどこかに行ってしまいそうです。
6:00 家を出発
前日受付の時に付けてもらった「私は選手ですよ」と証明する為のバンドです。
しまなみ海道と朝日。
緊張しすぎてテンションが低い私を応援してくれている気がして、勝手に感動しました。
(助手席から撮影しているのでご安心ください。)
7:30 スイムウォームアップ
ガタイが良い建築士。
試しに100mほど泳いでみました。
この時、「たぶんいける」と思いました。
ウェットスーツを着ているだけで暑くて体力を消耗するので、出来るだけウェットスーツを脱いだ状態で待機していました。
緊張しすぎて、心なしか暗い背中。
たぶん魂が半分外に行ってます。
8:00 スタート
スイムは、500mを3周するコースです。
1周目
スタートしてから、
「とにかく周りに流されずにゆっくり泳ぐ」
「足は地面に付くから大丈夫」(実際には付かない。自分を騙しているだけ)
「息は吐けば自然に吸える」
こればっかり考えていました。
そして、250m泳いで折り返し地点で私の心はポッキリと折れました。
折り返し地点はとっても混雑するんです。
それに加えて進行方向と逆向きの潮の流れ。
泳いでも進まないんです(涙)
この先、少しも泳げる気がしませんでした。
中央にあるブイに掴まり、この先どうするか考えました。
どんなに考えても答えは一つ。泳ぐしかありません。
まぁ、とりあえず砂浜までは自力で戻ろうと決めて戻りました。
少しも2周目に行きたいと思わなかったのですが、わざわざ友達が応援に来てくれているので、こんなにも早くリタイアするのは友達に申し訳無くて、リタイア出来ませんでした。
2周目
ものすごく嫌だなぁと思いながら2周目に突入しました。
こんな私に幸運の女神様が微笑むはずもありません。
心が折れる事ばかり起こります。
人とぶつかり、泣きながら泳ぎます。(泳げるはずがない)
また2周目の折り返し地点で、逆向きの潮の流れが強い場所に入り、
「あ、もう少しも泳ぎたくないわ」と思いました。
またまたブイに掴まってこの先どうするか考えました。
他にもブイに掴まって考えている選手のお兄さんが居て、「一緒に頑張りましょう!」とはにかみながら爽やかに言われました。
地上だったら、爽やかさを糧にまだまだ頑張れたのですが、ここは水面。
もうとっくに心が折れているんです。
お兄さんは爽やかに泳いでいきました。
しばらくブイに掴まっていたので、
ライフセーバーのお兄さん・お姉さんに「もうリタイアしましょう」と言われました。
これはライフセーバーさんの優しさなんです。溺れたらいけないし、他の選手の邪魔になっていたかもしれないし。
私「もう少しだけ待ってください」
ライフセーバーのお姉さん「じゃあ30秒だけ」
私「!!?!?!?(30秒で状況は変わらんだろうな…)」
~30秒後~
ライフセーバーのお姉さん「どうします?」
私「砂浜までは自力で泳ぎます…(泣)」
友人にライフセーバーさんに連れ戻されている姿を見せたくなかったので、(折れた心の中の、最後の小さなプライド)
もう2周目で終わりにすると決めて、自力で泳ぎました。
ピンクのキャップが私。
リタイアすると決めてから、やっと緊張の糸が切れて笑顔が戻りました。
そして、リタイアする意志もあったし、「スイム2周を40分以内」という制限時間もオーバーしていて、ここでリタイアとなりました。
結論:完走できなかった。
今回の大会で、スイムは一番自信があったのですが、そのスイムでまさか終わりを迎えるとは思いもしませんでした。
とてもショックで、応援に来てくれた友達にも申し訳なく思いました。
自分では自信満々で準備は万全のつもりでしたが、練習方法が違っていたのを痛感しました。
スイムでリタイアの人も居れば、最後のランでリタイアの人もいます。
「どっちの方が悔しい」なんて比較はできず、みんな本気で練習してきたからみんな悔しいはずです。
このトライアスロンの大会に向けて、自分と向き合う事が出来ました。
嫌な事も言い訳せずにやってきました。
努力した事は自分でよくわかっているので今年の練習メニューに後悔はありません。
ジャニーさんはあえて素質があるジュニアの子に挫折を与えるそうです。
挫折を味わえるのは喜びですよ。
失敗は成功の基と言いますし、
ドラマでいう第4話ぐらいだと思うようにします。
きっとこの先上手くいく☆彡
アラウンド30の挑戦シリーズ
12.アラウンド30の挑戦~トライアスロンデビュー~【前編】
13.アラウンド30の挑戦~トライアスロンデビュー~【後編】
17.アラウンド30の挑戦~フルマラソン後のハーフマラソン2連発!~
19.アラウンド30の挑戦~トライアスロンに出場しました~ ←今ここ
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