双子は8ヵ月で生まれた未熟児で、1300gと1100gでした。
生まれてすぐは肺も上手に機能していなくて、自分で呼吸する事も出来なかったので、
NICU(新生児集中治療管理室)に入りました。
24時間体制で看護師さんや先生が管理してくれています。
小さい保育器がたくさん並んでいて、
室内は赤ちゃんにストレスを与えないよう薄暗く、
心拍数や呼吸を感知する機械音が急に鳴り始めたりします。
コロナ渦という事で、1日15分間だけ面会できます。
手を洗って上着を脱いで、検温してやっと会えるのです。
双子の1人を触ったら、もう1人を触る前に一度手を洗わなくてはいけません。
もしカメラ等を触ったら、そのたびに手を洗う必要があります。
もし、病院内でコロナが流行ってしまうと大変ですから。
子供が小さすぎて、手で撫でる事が出来ないほどで、人差し指で頭を撫でていました。
24時間管理してくれているから、私にとっては安心感はありました。
でも、「この先どうなるんだろう」「うちの子、健康なんだろうか」という不安感や、
会いたい時に会えない寂しさの方が大きく、辛い気持ちが大きかったです。
この時はまだ目の機能も完成していなかったので、視力が大丈夫なのかがわかりませんでした。(その後毎週検査をして問題がない事がわかりました)
いつ退院できるのかも先生も看護師さんも曖昧にしか教えてくれません。
「その子の成長スピード次第」というニュアンスでしかわからなかったので、
「うちの子、もしかしたら結構大変な状態??」と、不安になる事ばかりでした。
産後のメンブレも相まって、常に暗い気分で過ごしていたのですが、
子供は少しずつ出来ていくことが増えていくのです。
呼吸器が外れて、自分で呼吸出来たり、どんどん人間らしく自分で生きていけるようになっていきました。
NICUで1ヵ月半が過ぎ、双子の兄は1300gから2100gに、弟は1100gから1800gになり、
GCUに移動しました。
GCUは新生児回復室という意味で、状態が安定した赤ちゃんが自宅に帰るための練習をしながら治療を受ける部屋です。
GCUは部屋も明るく、機械音が鳴り響くというイメージはあまりなく、
1人の看護師さんが担当する赤ちゃんの人数が多いため、
赤ちゃんの泣き声が響いている、幸せな雰囲気の空間でした。
胃に繋がったチューブが外れて、自分でミルクを飲めるようになったら卒業(=退院)できると聞きました。
それまでは出来なかった、おむつを替えたり、肌着を着せる練習が始まりました。
ここまで来たら、毎日楽しくなってきました。
弟くんが先に退院する事になりました。
退院の前日は楽しみすぎてAM2時から起きていました。
今までは15分間しか会えなかったのが、これからは24時間一緒に過ごせるわけですから。
退院して自宅に戻ると、撮影会がスタート。
そして楽しくてずっと観察していました。
その後、夜中は緊張して一睡もせずに翌朝を迎えました。
2日目は3時間おきに授乳していましたが、それ以外はしっかり寝る事が出来ました。
一週間遅れで兄くんも退院して、無事双子が揃いました。
入院中は二人一緒に写真を撮る事も出来なかったので、やっと撮る事が出来ました。
生まれてから3ヵ月も思うように会えない、抱っこ出来ない状態だったので、
とても長く辛い日々を過ごしました。
NICU・GCUでお世話になったのですが辛い事ばかりでなく、良い事もいろいろあったんですよ。
医療スタッフの方々は私のメンタルにも寄り添ってくださり、とてもありがたい日々でした。
そして子供はセルフねんねが上手になっていました。
双子を育てる母にとって、入眠が上手なのはとても助かりました。
あわせて読みたい
仕事と子育てを頑張る記事
一番上へ戻る
一番上へ戻る