50年前の日本人の平均体温は約36.9℃あったと言われています。
しかし現代の日本では、生活環境の変化などにより現在は平熱35度台という人も珍しくありません。私たちは日々からだが冷えやすい環境の中で生活しているのです。
ガン細胞は35度が最も繁殖しやすいと言われています。病原体やガンなどに抵抗するための免疫力が下がると、風邪やインフルエンザなど様々な病気を引き起こしやすくなります。
さらに体温が1度下がると基礎代謝が約12~15%低下すると言われています。基礎代謝が低下すると太りやすい体質になります。
体温が上がると血流がよくなります。血液はからだの隅々に酸素や食事から摂った栄養素、いらなくなった老廃物などを運ぶ役割を果たしているのでそれらの運搬、排泄が活発になります。
新陳代謝があがると免疫力が上がります。免疫力が上がると疲れや風邪、アレルギーにも強くなります。また、傷ついた遺伝子や細胞、組織などの修復力、活性酸素を除去する能力なども上がるので生活習慣病やがんなどの予防にもつながります。
全身の血流が良くなるので、足の指先や手指にもしっかり血流が巡っていきます。これが冷えの解消につながります。
血流がよくなる為、妊娠を希望する方にプラスに働きます。新陳代謝も活発になり肌トラブルが解消します。さらに太りにくい身体になります。体温を上げることで美と健康を維持できるのです。
冷たい食べ物や飲み物を口にして体の中に入れてしまうと、体を中から冷やしてしまいます。また、それだけでなく、体を中から冷やすことで内臓機能まで低下してしまい、消化不良を起こす原因にもなります。
内臓機能の低下は、基礎代謝の低下にもつながりますので、冷たいの食べ物や飲み物を摂りすぎないようにしましょう。
朝起きた直後というのは、1日の中で最も体温が低い状態だといわれています。朝起きた直後に白湯を10分かけてゆっくり飲むことで、体を温めて1日の代謝を高く保つことができます。
身体を温める食べ物
東洋医学では、食材は「陰性」と「陽性」に分けられます。
「陰性」の食材とは身体を冷やす性質を持ち、「陽性」の食材は身体を温める性質を持つと言われています。
したがって、体温を上げて低体温を解消したいのであれば、積極的に陽性の食材を摂ることが大切です。
以下が、その陽性に代表される食材です。
羊肉 鶏肉 牡蠣 なまこ マグロ 鯛 鰻
ニンニク 山椒 胡椒 唐辛子 酒 ニラ 葱
ラッキョウ 生姜 パセリ 人参 カボチャ 春菊
山菜 クルミ 栗 餅
筋肉は運動しただけではつきません。実は、ダイエットを始めたりすると、真っ先に切り捨ててしまう脂質や糖質は、筋肉を作る上でとても大切な栄養素であり、脂質や糖質が足りないと、良質な筋肉を作ることができないとさえ言われています。
以下が筋肉の栄養となる食べ物です。
・タンパク質(筋肉の材料となる)……しらす干し、牛肉(ヒレ肉、モモ肉)、豚肉(ヒレ肉、モモ肉)、鳥のササミ肉、卵、魚 など
・脂質(体を動かす際のエネルギーになる)……牛肉(バラ肉)、ベーコン、生クリーム、チーズ など
・ビタミンB6(たんぱく質の代謝を行う)……にんにく、まぐろ、牛肉(レバー)、かつお など
食べ過ぎると消化に必要な血液を胃や腸に集中させ過ぎてしまい、血行が悪くなってしまいます。その結果、体温が下がってしまいます。
また、消化不良になる恐れもありますので、代謝が落ち、血流が悪くなって体温までも下がってしまうことも。食べ過ぎには注意しましょう。
日々の心がけで体温を上げて健康を維持しましょう。
どの食材が体温を上げるのか。そして体温を下げるのか。
まずは理解して、意識して体温を上げる食材を多めに食べましょう。
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