1997年に発生した、阪神淡路大震災。亡くなった方の死因の83.3%が建物の倒壊による圧死・倒壊死でした。
震災以降、建築基準法が見直され2000年には耐震基準が強化されました。
東日本大震災の時には圧死・倒壊死で亡くなった方は4.2%だったのです。(地震の性質、被害面積の差がある為一概に比べることはできませんが)
耐震基準が強化され、建物の倒壊が減少したのは確かです。
建築基準法で決められている事を守れば建築はできますが、せっかく建てる大事なマイホーム。
基準よりもずっと強い家にしたいですよね。
建物の倒壊の原因を知って、あなたの家づくりに役立ててください。
倒壊の原因は大きく分けて4つあります。
地震には、横から建物を押す力が加わります。地震に対抗するためには、横からの力に抵抗する力を高める必要があります。
木造の建物においては、柱や梁だけでは地震に対抗できません。なぜなら、柱や梁の接合部分が回転しやすいため、地震力によって抜けてしまいやすいからです。
壁の量が少ない家は地震に対して弱い家と言わざるを得ず、倒壊しやすい家といえます。
地震で倒壊しづらい家にするためには、壁の量を増やしその壁を地震力に対抗する壁(耐力壁)を作らなくてはなりません。
壁をせっかく耐力壁としてもその配置のバランスが悪くては意味がありません。
耐力壁を偏って配置してしまうと、建物の重さの中心と建物の強さの中心にずれが生じてしまい 地震時に建物がねじれやすくなってしまうのです。
重心と剛心が近ければ近いほど地震に対して強い家となり、離れていればいるほど地震に対して弱い家となり、 倒壊しやすい家ということになります。
阪神淡路大震災では、筋交いなどの壁に配置してある部材がきちんと金物で接合されていませんでした。
これまで建築基準法において、木材の接合方法については「釘その他の金物を使用」とだけ明記されており、具体的使用規定が示されていませんでした。
阪神淡路大震災以降の建築基準法改正で、接合方法についてより具体的に示されました。
地震力に抵抗するためには、接合金物でしっかりと部材を接合することが大切なのです。
現在は接合金物がしっかり施工されているか確認する検査があります。
地震力で建物が横から押された際、屋根の部分が重いほど、その揺れが大きくなります。
横から来た力に対して建物の揺れの幅を抑えるためには、屋根は軽い方が良いのです。
RESTでは、より強い家を求めて、プランニング(間取り作り)、構造材選びを行っております。
屋根材に関しては、構造上だけでなく、耐久性や断熱性も考慮して瓦をおすすめしております。
構造についてもっとお知りになりたい場合は、お気軽にご相談ください。
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