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建築士として成長させていただいた物件

今日は思い出深いお家の話

建築士をしていると、「成長させていただいた物件」って必ずあると思うんです。

私にとってその節目は定期的に来るのですが、

このお家はまさにそれでした。

一応念のためお伝えしておきますが、怒られて成長したとかそういう話ではありません。

お施主様(ご主人様)はとにかく優しい性格で、物腰の柔らかい方。

奥様は、丁寧でおちゃめで可愛らしい方。

建築が大好きで、

とにかく考えが建築士寄りなのです。

 

①天井高にこだわる

一般的に天井高は「高くしたい」と言われることは多いです。

そうでなく、「一番良い高さを一緒に考えたい」と言われました。

 

確かに、天井高は高ければ良いという物ではありません。

部屋の広さに合わせた適切な高さという物があります。

有名な建築家の勉強会でもたまたま学んだ事があったのですが、

各部屋の高さを低く抑える事で、カッコ良いプロポーション(←本当にそう言ってた)を保つことが出来ます。

また、外観もオシャレに見えるのです。

天井高が低い方が広く感じるという説もあります。

↓簡単に天井高を比較できるイメージ図を作ってみました。

天井高

②天井のスッキリさにこだわる

天井

漆喰の美しい天井に、何も設置したくないとお客様。

そう、照明器具もできるだけ入れたくないと。

一般的にはダウンライトが多いのですが、

このお家では壁付け照明(ブラケットライト)をメインにしました。

③オリジナルのドア

隠し扉風にして、ドアが無さそうな壁がドアになっているイメージで造りました。

 

平面図から立体を想像するのは、誰にとっても難しいです。

私自身もこの世界に20年近く居て、今でこそ平面図から立体を想像できるようになりましたが、

元々立体を想像するのは苦手中の苦手でした。

(階段周りはいまだに難しいです)

 

お施主様は、平面図の段階から壁の見え方にこだわっていました。

④見え方にこだわる

こちらも壁一面の見え方にこだわりました。

照明の配置、窓の配置や大きさ。

1つずつ丁寧に考えていきました。

寝室、子供室、トイレ…どの空間も抜かりなく考え抜きました。

担当したお家の事は忘れません

今まで設計・担当した物件は100軒以上あります。

数は多くなりましたが、それでも1軒ずつ全てに思い出があり、

決して忘れる事はありません。

 

担当した時は独身だった為、夜な夜な打ち合わせしたり、

23時頃にお客様から不安になった連絡が来てすぐお返事したりと、

お客様とのお家作りが私の生活そのものでした。

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