二次試験は製図です。
どんな試験かというと、
施主様の要望が書かれた用紙を配られて、6時間半で設計するという物です。
資格の学校で練習していた用紙を元にご説明しましょう。
まずこれが問題用紙。
敷地の条件(建ぺい率や容積率)や、欲しい部屋の大きさや条件が書かれています。
そこに蛍光マーカーで色分けをして、情報を整理します。
これらを元に、設計の元となるラフなプランを作っていきます。
それがこちらです↓
わぁ~いっぱい書いていて訳がわかりませんね。
考えながら書いているので、2時間ぐらいかかっています。
どんな事を書いているかというと、
↓こんな感じで、建築基準法をクリアーしているか確認しながら、プランニングしていってます。
その後、実際に製図した物がこれ↓
(赤いペンは後で採点した物)
この図面は3700㎡の事務所ビルを設計した物です。
3700㎡って坪数で言うと1000坪以上です。
普段設計している規模と全然違います。
でも、頭の使い方は同じなんです。
すごく雑な描き方ですが、最初にこんな風に、ゾーンを考えます。
北に会議室が欲しいな、南にテラスが欲しいな等と想像しながら丸を描いています。
その設計について、構造や避難計画や省エネ計画について、どんな風にこだわったか書きます。
↓
これで試験終了。
6時間半は長そうであっという間に時間が過ぎていくのです。
一級建築士の二次試験はこのような試験なんです。
一次試験の学科と違い、あまり精神的にはしんどくなかったのです。
・細かい作業が好き
・製図そのものが好き
・文房具が好き
・仕事でプランを作っている
等の理由からです。
製図自体は楽しみながら出来ました。
※他の人から言わせると「学科の方が簡単だ!製図の方が難しい」とか、
「製図は合格の基準が明確じゃないから難しい」等の意見もあります。
結論:難易度の感覚は人によって様々。
長くなったので次回に続きます。
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