私は日々悶々としていました。
自分の限界を超えたいと。
社長に「いつか有名建築家さんの元で、設計を勉強しに行きたいです」と言ったら、
二つ返事で「今すぐ行け」と言ってくれました。
「え、良いんだ…」と思いながら急いで東京行きのチケットを購入。
東京に通いで設計を勉強しに行く事になったのです。
今思えばあの時すぐ行って良かったと思います。コロナのコの字もない時だったので。
設計と一言で言っても、様々な種類があります。
構造に特化した設計、
家事のしやすさに特化した設計…いろいろありますよね。
その中でも私自身がもっと勉強したかったのが「デザインに特化した設計」でした。
それを得意とするのが伊礼智さんだった訳です。
たくさんの学びがあり、私なりの解釈で皆様にお伝えしたいと思います。
敷地外の風景や景色(山・海など)を借りて背景とする手法があります。
お寺なんかも、だいたい借景によって良い雰囲気が出ています。
設計をする前の、敷地調査の段階で「どの景色を切り取りたいか」を考えます。
プライバシー性を保ちつつ、お隣さんが作っているお庭の景色を借りたり、
逆に、お隣さんにお庭をおすそ分けする事もできます。
豊かな緑に憧れたりするものの、住宅街で建築するとなると、
現実は家と家に囲まれて景色がない場合も。
「景色が無いなら作れば良いじゃない。」
byユリー・アントワネット
窓の外に好みの植物を植えて、程よい高さの塀で囲めば、ハイ「景色の出来上がり」。
難しく考えなくて良いんです。
景色は作れます。
外観
内観
住宅街だったので、少しでもお子様に緑を感じて欲しいと思い、目隠しに樹木を植えました。
掃き出し窓からの家具の搬入は出来なくなりますが、玄関の他に勝手口が2つあるので良しとしました。
階段から見える景色が…
こんな感じ。
(足場…!)
田んぼの奥には海まで見える、素敵な景色です。
設計初期の段階からお施主様と「この景色は欲しいね」と言っていて実現しました。
お家づくりをしようと思ったら、お家の中にばかり目を向けがちですが、
家の中から見える景色によって、心にゆとりが出来たりします。
土地選びの際はそういった事も考えると良いと思います。
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