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建築会社が秘密にしたい外壁材「サイディング」のメリット・デメリット

外壁材として主流になった「サイディング」の危険な落とし穴

サイディングとは

サイディングとは、建物の外壁に用いられるボード状の建材のこと。工場生産のため品質が均一、施工性が高いのが特徴です。構成される素材によって、窯業系、金属系、木質系、樹脂系などに分類することができます。新築やリフォームで最も多く取り入れられる建築材料です。

なぜサイディングが主流なのか

窯業系サイディング(最も主流)

  • 工場生産のため品質が安定している
  • 比較的安価
  • タイル調、石張り調、木目調等のバリエーションが豊富
  • 扱いやすく施工しやすい

 

金属系サイディング

  • 工場生産のため品質が安定している
  • 比較的安価
  • 耐凍害性が優れている
  • 扱いやすく施工しやすい

建築会社が秘密にしたいサイディングのデメリット

すぐにシーリングが劣化する

サイディングボードの繋ぎ目にはシーリング材が充填されています。シーリングは経年劣化により、痩せやヒビ割れが発生します。隙間が出来ると、そこから雨水が侵入し、ボードや建物のカビやコケ、腐食の原因になります。そこから建物の倒壊に繋がったり、雨漏りの原因に繋がります。

 

熱を吸収しやすい(窯業系)

窯業サイディングは熱が溜まりやすく、真夏に直射日光を浴びる壁面は、表面温度が60度以上になることがあります。

 

塗膜がなくなると水を吸収する(窯業系)

施工から5~7年もすると、表面の防水性能が落ちてきます。窯業サイディングの原料はセメントなので、塗膜が剥がれてしまうと水を吸収します。

経年劣化により、ツヤが無くなり色あせなどが出てきますが、塗膜の剥がれが発生する前に塗り替えが必要です。

それでも日本でサイディングが使われる理由

窯業系は7~8年、金属系は10~15年で塗り替えが必要

サイディングに塗装された塗膜も、時間の経過とともに劣化が進み、変退色やチョーキング、汚れ、はがれなど、さまざまな症状が発生します。そのままの状態で放置すると、劣化部分より雨水が浸入し、基材自体の劣化を進行させることから、サイディングは塗り替えが必要です。

また、金属系サイディングも、周りの環境、薬品や塩害や鉄粉、施工不良による貰い錆びなど、色々な錆を発生しやすい環境ではメーカーが言っている年数ほど持ちません。一度発生した錆は、完全に取り切らなければ再度錆を発生させてしまう原因になりますので、表面の劣化が進み過ぎる前に塗替えする必要があります。

 

サイディング塗装は80~150万ほど費用がかかる

費用の高低をつける要因となるのが、家の劣化状況と塗布面積(外壁の大きさ)、塗料の種類の3つです。劣化の症状が重くなればなるほど、補修範囲、規模は大きくなり、金額も高くなります。また、家の大きさ、つまり塗料を塗布する面積が大きければ大きいほど、たくさんの塗料を使わなければならないため、金額は高くなりますし、塗料の種類も、グレードが高ければ高いほど、金額は比例します。

 

 

 

シーリングは10年以内に打ち替え工事が必要

目地に使われているシーリングは外壁よりも早く傷むことを知っておかなければいけません。シーリングの目地の対応年数は3~5年と短く、その後しわ・ひび割れ・痩せ・剥離などの現象が起こります。

立地環境や職人の施工状況によっても変わりますが、シーリングは10年が節目でシーリング工事を行う必要があると言われています。

 

シーリング打ち替え工事は20万~50万円ほど費用がかかる

シーリングは打ち替えの場合、平均1㎡ごとに900~1200円かかります。

打ち増しの場合、平均1㎡ごとに700~900円かかります。

単独で工事する場合は足場代もかかります。

 

長持ちしない材料を使うと、定期的に工事が入ってくる

建築会社にとっては定期的な工事があるのはメリットです。

お客様にとっては住宅ローンを支払いながら、メンテナンス費用を支払うのは本当に大変なことです。

だからRESTはサイディングをおすすめしません。

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