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無垢材を使うなら知っておくべき塗料の話

せっかく無垢座材を使っても塗料次第で台無しになってしまうこともあります。

無垢材を使うなら、塗料もセットで考える

無垢材は種類にもよりますが、柔らかい素材が多く、一般的に傷が付きやすく、汚れも付きやすいと言われています。

※堅く傷が付きにくい無垢材もあります。

 

傷や汚れから守る為に、塗装して塗膜をつくるのがおすすめです。

しかし、塗料の種類を知らずに間違った塗料を塗ると、せっかくの無垢の調湿性能や消臭、保温性能も全て機能しなくなってしまうこともあるのです。

 

オススメの塗料を詳しくご紹介します。

1.外国製の自然塗料

亜麻仁油ひまわり油など自然植物油を使っている体に優しい塗料で、ほとんどがドイツ製です。

子供たちはおもちゃを舐めたりする為、「子供たちが口に含んでも害のないおもちゃが欲しい」というドイツのママたちの想いから作られたそうです。

その為「食品と同レベルの安全性」と謳っているメーカーもあるほどです。

 

室内の空気汚染をせず塗装もしやすい為、自分で塗ることも可能です。

その場合、注意したいのが、乾燥には半日から1日かかること、そして塗料を拭き取る為に使い終わったウエス(布)は、直射日光の下にそのまま置いておくと自然発火してしまうので、取り扱いには注意が必要です。

2.国産の自然塗料

日本の高温多湿でカビが多い気候風土に適した伝統的塗料のことです。

柿渋米ぬか蜜蝋(みつろう)など様々な種類があります。

柿渋は防腐・抗菌作用があり、米ぬかは汚れを落とす効果があります。

ドイツの気候は乾燥している為、気候に合っているのは当然国産の物です。

しかも石油系の溶剤を一切使わず、100%自然素材にこだわっているようです。

それでもあまり使っているという話を聞かないのは、他の塗料に比べて高価だからでしょう。

 

※RESTではお客様のご要望の合わせてドイツ製か日本製の自然塗料を使用しています。

オススメしない塗料

絶対にオススメしない塗料は石油系塗料です。

でも残念なことに、一番使われている塗料です。

とても安価で、乾燥も早く、日光や風雨に耐える等優れた性質を持っているからです。

成分は合成樹脂(アクリル・ウレタン)と揮発性の有機溶剤、防腐剤、防カビ材などで構成されており、全てが化学物質です。

木材の呼吸を止めてしまいます。

無垢材を使う意味がなくなってしまうので、健康的な住まいにしたい方は使わないように気を付けてください。

予算的に自然塗料を使えない場合

水性塗料を使用している建築会社もあります。

これは自然塗料よりも安価で、石油系塗料より環境に優しい塗料です。

成分は、有機溶剤を使わない非溶剤型の塗料です。石油系溶剤と比べて6~9割のVOC(揮発性有機化合物)を削減できます。

しかしこれも無垢材の呼吸を止めてしまう為、あまりオススメはしません。

自然塗料は完璧か

「自然塗料が体に悪くない」のは事実です。しかし弱点もあります。

それは保護期間です。

石油系塗料は半永久に近く木材を保護しますが、自然塗料は塗り替えが必要です。

自身で塗り替えできる物が多く、楽しみながらお手入れをしていただきたいです。

どんな物にも長所と短所はあります。

それを理解した上でRESTは自然塗料をオススメします。

 

□あわせて読みたい

日本の伝統的塗料「柿渋」ってどんな物?

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