柿渋は一般的に独特のにおいがあり、1ヵ月以内にほとんどにおいはなくなりますが、敬遠されることもしばしば。近年では新しい製法で作られた「無臭柿渋」という物もあり、室内に使う場合はこれを使用します。
まだ青い渋柿を収穫し、砕き、貯蔵して発酵させます。これを圧搾して「生渋」を得ます。生渋を静置して上澄みを採取したものが一番渋。
また、生渋を搾ったときの絞りかすにはまだ多くの渋成分が残っているため、これに水を加えてさらに発酵させ、圧搾して得られたものを二番渋と呼びます。これらの液体を数年間保存して熟成させた後、使用します。
塗装した後、乾くと防水効果が生まれます。その為、防腐効果にも繋がります。
微生物やウイルスを寄せ付けません。
タンニンがホルムアルデヒドを吸着分解させます。家具からもホルムアルデヒドが発生する物もある為、シックハウス予防に最適です。
一般的な塗料や建築材料には防腐・防虫・防カビと表示されている物がたくさんありますが、基本的に虫やカビが嫌う物を化学物質で製造しています。それらが人体に良いはずがありません。柿渋の塗料は化学物質を一切使わず100%自然素材にこだわっている為、身体に悪影響はありません。
内装・外装共に使用できますが、外装の場合劣化しやすい為、2年に1回は塗り重ねるのが良いでしょう。耐久性はさほど良くないのですが、楽しみながらメンテナンスをしていただきたいと思います。
柿渋は塗料としてだけでなく、薬効成分もあり、漢方薬として用いられていたほどです。
調べてみると、やけどやしもやけ、下痢、打ち身など様々な効用があるそうです。
すごいですね、柿渋!
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