元々ヨーロッパ建築が好きだった事もあり、ヨーロッパを一人で旅しました。じっくり話す機会がなかったので、ここでお話しさせていただきます。
その前によく質問される事を先にお答えしておきます。
Q.なぜ一人で行ったの?
A.一人が気楽だからです。国内でも一人旅をしたことがないぐらいでした。
Q.どこの国に行ったの?
A.今回はフランス(リヨン・ボルドー・パリ)・イタリア(ナポリ・ポンペイ・ソレント・カプリ島・アマルフィ)・オランダ(アムステルダム)・デンマーク(コペンハーゲン)・スウェーデン(ストックホルム)・フィンランド(ヘルシンキ)に行きました。
アルバム6冊にも収まらないほどのたくさんの写真があります。全てをご覧いただきたいぐらいですが、その中でも得にご紹介したい事を、少し語ります。
飛行機を乗り継いで、最初にたどり着いたのがボルドーです。
ボルドーワインで有名なボルドー。
ボルドーはパリを田舎にしたイメージです。人も少なく、田舎に慣れている私にとってはすごく楽な空気感でした。
パリと比べて観光客が少ない為、お土産屋さんや屋台が無いので、観光だけの為に行くと物足りなさを感じるかもしれませんね。
ボルドーは路面電車が通っています。私が行った日はストライキがあり、動いていませんでした。
注目すべきはこの同じ色の街並み!
オープンしたばかりのボルドーワイン博物館にも行きました。日本語でガイドしてくれましたよ♪
最上階は実際にワインを飲むことができます。現代的なデザインで、ワイングラスが天井から吊り下げられていました。
ここで適当に頼んだ物が白身魚でした。
「魚ってこんなに美味しいっけ?」
と思うぐらい、最高に美味しかったです。
街並みはやっぱり素敵です。
外壁は古く、汚れていてもそれが気になりません。
内装はお店や住む人が変わるたびに、何度もリフォームを重ねているそうです。
いろいろな国に共通していますが、公園でゆっくり過ごす人が多いです。
公園と言っても子供が遊ぶ為の遊具は1つも無く、芝生と木だけの公園です。
大人になってから公園で過ごす事がなかったし、いつも何かと忙しく何もしない時間を過ごす事が出来なかったので、のんびり過ごせるのはとても素敵だと思いました。
ボルドーを見終わった後、リヨンに行きました。
ホテルからサッカーのスタジアムに歩いて行きました。
この何もない山道が私の持つリヨンのイメージになってしまいました。
フランス人は英語を話せない人が多く、私も同じぐらい話せません。
しかし、リヨンではたくさんの人に話しかけられました。
道に迷っている風に見えたのでしょう。(実際迷っていた)
歩いていて話しかけられるのは、田舎ならではという感じですね。
ナビの言うとおりに歩いていると、こんな場所になってしまいました。
もはや道なき道です。
でも、「きっとこの場所は日本人が誰も踏んだことがない場所だろうな」と思っては一人でテンションが上がっていました。
日本人どころかフランス人もほとんど通ったことがない場所かもしれません。
リヨンに行ったのはフランスでユーロ2016が行われていたからなんです。
ベルギーVSイタリア戦を見ました。
お目当ての選手もしっかり肉眼で見ることができました。
敵のホームで。
何かしらトラブル続きでしたが、なんでこんな時に逆側で見ることになるのかなぁ~と悲しくなりました。
住宅街を歩いていると、可愛い家がいっぱいありました。色づかいもセンスが良く、1つ1つ中まで入って見せてもらいたいぐらいでした。
フランスで写真を撮るとなぜおしゃれなのか。それは街全体が統一されたカラーだったり、統一されていないカラーの中にも規則性があるから、違和感を感じないのです。
日本では南欧(プロヴァンス)風が流行し、今は北欧ブームです。
日本でそれを取り入れると、隣のお家は和風、ウチは北欧風、反対隣はシンプルモダン等、どうしてもテイストが混ざってしまいます。
日本では京都の一部地域で、街並みを保存するための条例がありますね。
一般住宅だけでなくコンビニやチェーン店も茶色い看板を使っています。
それらの条例は、住む人がその街を「大切に保存したい」という強い思いから出来たのでしょう。
家づくりは、景観をつくる仕事でもあります。
その町に合う、景観を損なわない建物をご提案したいと思いました。
古い町並みが残っているのは、建築物自体が長持ちするからですね。
京都でも、歴史を感じる古い建築物を改修を重ねながら保っている物が多いです。
長持ちする建築物が少しでも増えることを願います。
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