
実家のキッチンはとても散らかっていました。
それが嫌だったのですが、勝手に片付けたりすると喧嘩になってしまうので、
見て見ぬふりをしていました。
私もここに一緒に住んでいる時期もあり、
私もキッチンを使ったりしていましたが、
母は「それぞれの物をわかりやすいように置いている」と、謎のこだわりがあり、
物の移動をしたら怒られていました。
私の家が完成して、
両親2人だけの(平穏な)生活が戻り、
母も「キレイなキッチンにしたい」ってことで、キッチンリフォームをする事になりました。

母とキッチンを選びに行きました。
選んだキッチンはハウステック。
母は黄緑とピンクが好きなので、どんな色になるんだろうと思っていました。
「何でも好きな色を選んでね」と言いましたが
流行りのグレーで決定しました。
母がこういう色にするのは意外でしたが
「こういうデザインが流行っているよ」と私が言うので決めたそうです。

母はすごく自由奔放で、私たちに
「家中、どこでも落書きして良いよ」と言い、
家を巨大なキャンバス代わりにして育ちました(笑)
その思い出の落書きや、
40年以上使ったこのキッチンともお別れです。
少~しだけしんみりしましたが、
新しいキッチンが出来るワクワクの方が大きかったです。

リフォームでは、壁を剝がしてみて初めてわかる事も多々あります。
それらを、現場監督の曽我部さんや大工さん、水道屋さんが臨機応変に対応してくれました。
実家の場合、冷蔵庫上の吊り戸棚を外してみたら天井の板がなかったので、
大工さんに天井を板で塞いでいただきました。


床はパインの無垢材にしました。
母は「素材にこだわりはない」と言っていたので、
足が少しでもラクになるように、足腰の負担を考えて柔らかい無垢材をオススメしました。
また、壁はシナベニヤ。
お手入れもしやすく、
木の素材感を味わって欲しかったので。
キッチンの工事が終わり、その日のうちに冷蔵庫を元の位置に戻し、
キッチンに物を入れていきました。
その時、母は言いました。
「もう物を置きっぱなしにするのは止める」と。
キレイになったキッチンに、使い古したタッパーは置きたくないと思ったそうです。
今まではお皿を出しっぱなしにした方が使いやすいと思っていたけど、
毎回片付ける方が使いやすいと思ったそうです。
父もリフォーム直後に喜んだ事はもちろんですが、
片付いた状態のキッチンを見るたびに褒めてくれるそうです。
そして以前は窓の外の植物を見る気にもならなかったそうですが、
今は窓の外を眺めるのが癒しとのこと。
計画段階では出窓の部分に棚を造るのも考えていましたが、
「何もない方がスッキリするね」という事で、付けない事にしました。
完成写真を撮ったのは、
実は完成してから1ヵ月以上経ってからなんです。
1ヵ月生活しているのに、全然生活感が無いんです。
完成直後にはすぐ処分できなかった物も、少しずつ処分しました。
母は毎回いろいろ報告してくれます。
「冷凍庫の物も減らしていこうと思って、スーパーに行く回数も減ったよ」
「大きい鍋も、もう二人やけん使わんと思って捨てた」
1ヵ月経った後も物減らしは続いているそうです。
キッチンのリフォームをしただけなのに、物が減っていきました。
キレイなキッチンを見ると、「全部見えるように置いておかなきゃ」という考えが変わったそうです。
実家がキレイな状態を保っているのがとても嬉しいです。
リフォームは、何かを変える「きっかけ」になるんだなと思いました。
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