今まで何度も「実家のお片付け」のご相談を受けてきました。
自分の家だったら好きなように処分したり、
自分好みの配置に変えたり出来ます。
でも実家はそうもいきません。
勝手に出来ないから悩むのです。
実家に住まわれている親御さんが、
年齢とともに今までのようにスムーズに生活するのが難しくなってきて、
整理整頓が難しくなると、物が生活空間を圧迫してしまう…という悪循環に陥ってしまいます。
私の親は60代・70代です。
「もったいない精神」の塊。
使わない物でも「いつか使う」からと置いておくのが基本。
両親それぞれタイプが違います。
古い物に価値を感じるタイプで、TV番組のお宝鑑定団なんかも好きです。
独身時代からの雑誌や服もそのまま持っています。
父と違って昔の物には執着しません。
でも、どんな物でも再利用しないと気が済まず、ヨーグルトのフタや謎の紐も再利用します。
「捨てる前にまず利用」というスタンスで生きています。
結果、二人とも物がどんどん増えていってしまいます。
実家の片付けの難しいポイント
人の物を勝手に処分する事は出来ません。
何度も失敗してきたのですが、
あまり強い言葉で言うと喧嘩になってしまいます。
①優しい言葉で衣替えに誘う
②オシャレが好きな父なので、時代の流行とのズレを諭す
③全力で手伝う
以上①~③を、帰省していた姉が1日で全てやってくれました。
※報酬あり(笑)
①泊まりがけで旅行に行ってもらう
②母の留守中に、明らかなゴミなどを3割残して7割処分
これは私がしました。
勝手に捨ててはいけないのは重々承知ですが…明らかなゴミだった為…
このままではゴミ屋敷になってしまうので、
無理やりしました。ごめん…母。
父はスッキリしてとても喜んでいました。
最初は衣替えだけのつもりだったそうですが、
久しぶりに帰ってきた姉と一緒に作業すると楽しくなってきたそうです。
良いタイミングで出来て良かったです。
まだまだ雑誌や雑貨などはたくさんあるので、
その辺りは本人のやる気が出たタイミングでお手伝いしたいと思います。
母はその後、今までの人生の振り返りからじっくりと話しました。
昔はバリバリ働いていたので、買い物に行きたいタイミングで行けないしストックするのが当たり前だったそう。
そしてヨーグルトのフタを再利用して節約できたから、私たち娘の学費を払えたと。
今は家にいる時間も増えたし、そこまで大量のストックをしなくても良いよねとわかってくれました。
節約もほどほどで良いんじゃない?と言っても、「それは趣味やけん!!!」と。
無理強いは良くないので、母の意見を尊重するようにします。
今回はまだ家の中の一部に過ぎない為、
これからも実家のお片付けは続きます。
機嫌とタイミングを見計らいながら少しずつ進めていきます。
例えば建て替えたり、大規模リフォームが出来たらそのタイミングでお片付け出来るのですが、
誰もがその資金的・精神的余裕があるわけではありません。
資産を残しつつ、少しでも快適に過ごせるよう「出来る範囲で、いろんな意味で無理なく」進めていきましょう。
お片付けをするきっかけの一つとして、私たちを利用するのも効果があるようです。
「業者さんが来るけん、少し片付けとこうか」
「床の補強工事するけん、ここの物は捨てよう」
等と促すとスムーズにいく事もあります。
整理収納アドバイザーの研修で学んだ言葉があります。
「物と向き合う事は、自分と向き合う事」
私自身、いつも考えています。
よく自分と向き合い直しています。
(だからこそ買ってみたり捨ててみたり忙しい)
物とじっくり向き合ってみると、
悩みが見えてきたり、解決の糸口を掴めたりするかもしれません。
私的オススメのお片付けのやる気が出る方法
YouTubeでお片付け動画を見るとお片付けしたくてうずうずしてきます。
こちらは最近私がよく見る動画です→「週末ビフォーアフター」(外部リンク)
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