
お施主様と建築士がタッグを組むのは、今回で2回目。
前回建てた住まいをとても気に入っていたからこそ、
「もう一度、自分で家を建てる」という目標を持ち続けてきました。
自然素材の心地よさは、すでに体感済み。
特に花粉症の症状が和らいだ漆喰の壁は、今回の家づくりでも欠かせない要素でした。
玄関ホールにはあえてドアを設けず、空間をゆるやかにつなげることで、
限られた面積でも狭さを感じにくい構成にしています。
全体をミニマルにまとめた理由は、無理のない資金計画のため。
小さく抑えることでコストを調整し、その分、自然素材には妥協しない。
今だけでなく、老後も無理なく暮らせる住まいを見据えた選択です。


8畳の畳リビングは、家族3人が自然と集まる場所。
ソファは置かず、座卓を中心にした“床に座る暮らし”を選びました。
キッチンとの距離が近く、料理をしながら子どもたちの様子が見える配置。
食事の支度をする姿や、日々の動きがそのまま暮らしの風景になります。
畳リビングの横には、コンパクトな勉強スペースを設け、くつろぎと学びがゆるやかにつながる空間に。
座って過ごす時間が多い畳だからこそ、視線が低く、家族の距離を近く感じられるリビングです。


クローゼットの扉には、あえて建具を使わずロールスクリーンを採用しました。
必要なときだけさっと下ろせて、普段は空間に圧迫感を与えません。
開閉に場所を取らないため、限られた床面積を有効に使えるのも特徴。
暮らしの動線を邪魔せず、日常の動きがスムーズになります。
“きちんと隠す”よりも、“使いやすく整える”。
ミニマルな暮らしに合わせて、収納の考え方もシンプルにまとめました。

トイレの横には、あえて扉のないニッチを設けました。
ストック品や日用品を、必要な分だけ手の届く場所に置ける収納です。
扉をつけないことで、使う・補充する動作が自然と習慣に。
在庫を抱えすぎず、暮らしの量をコントロールしやすくなります。

洗面脱衣室は、無駄を省いたミニマルな空間に。
身支度だけでなく、服を置けるスペースや畳むための作業台を設け、
洗濯の一連の動作がここで完結するように計画しました。
室内物干しバーも備え、天候に左右されずに洗濯ができるのも特徴。
動線を短くまとめることで、日々の家事負担を軽減しています。
限られた広さでも、必要な機能はしっかりと。
暮らしを整えるための、静かで実用的な洗面脱衣室です。

完成した住まいは、お施主様にとってとても愛着のある場所となりました。
日々の暮らしの中で心地よさを実感しながら、今も大切に住み続けていただいています。
「この家を建ててよかった」
そう感じてもらえたことが、何よりの答えです。
その想いから、すでに多くのご縁をご紹介いただいています。(ありがたき幸せ!)
暮らしの満足が、次の家づくりへとつながっていきます。
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